入金サイトの長い売掛金を「つなぎ資金」として活用。事業成長につながるビジネスチャンスをつかみました。

カバンや小物など、企業向けのノベルティやOEM商品などを中国の提携工場で製造し、輸入販売するジオストラ株式会社。コーヒー豆や輸入食品を扱う大手小売チェーンから、大量のエコバッグを受注。大きな取引額による一時的な資金ショートに備え、『電子請求書早払い』を利用されました。千載一遇のチャンスを逃さない、急な資金需要への対応を伺いました。
ココがPOINT!
- 1急成長による一時的な資金不足を改善
- 2金融機関による融資実行までのつなぎ資金として活用
- 3スピーディーで丁寧な対応がサービス利用の不安を解消
海外工場との取引で生じる支払いのズレ
― 事業概要を教えてください。
代表取締役 原様:生地を使った生活雑貨全般の企画・製造・輸入をしています。主にカバンや小物が多く、企業向けのノベルティ商品やSP販促品、キャラクター商品のOEM製作、それから弊社のオリジナルブランド「Tesoro Mio(テゾーロミオ)」も展開しています。私は前職でも同じ業界で働いていたのですが独立して、2015年にジオストラを設立しました。製造の多くは中国の工場で行っており、前職から10年以上のお付き合いがあります。
― 業務の流れについて教えてください。
まずご要望をいただいて、それに合わせて弊社で企画を立て、デザイン画や製品をお見せしながらご提案します。提案が採用されれば受注して生産に入ります。最初のオリエンテーションから納品まで、平均して4ヶ月、長いもので1年ほどです。
代表取締役 原様
― 案件ごとの資金の流れについて教えてください。
一般的に輸入業では、海外の工場に発注した時点でデポジット(預かり金)を払います。その額はまちまちですが、例えば全体予算の30%を発注時に支払い、工場から出荷する時点で残り全額を支払うという形です。国内取引で主流となっている、納品後、1、2カ月後に入金といった、いわゆる信用取引は海外では特殊です。
ただ、弊社の場合は、中国の工場に対して発注時の前払いは一切ありません。製品を輸入してお客様に納品後、入金されてから工場に支払っています。そこまで工場側が支払いを待ってくれるんです。
エコバッグの大量受注で、過去最大の資金需要が発生
― 今回、『電子請求書早払い』をご利用になった理由を教えてください。
弊社のお客様に、コーヒー豆や輸入食品などを販売する小売店を全国展開している企業があります。エキナカなどにも出店されているので、多くの方がご存知かと思います。仮にA社様とします。そのA社様から、エコバッグのご注文を大量にいただき、資金需要が発生しました。取引額が大きく、支払いを待ってくれる中国の工場に対しても、今回ばかりはデポジットを払わないと相手の負担が大き過ぎると感じていました。
― そのお客様との取引がはじまった経緯を教えてください。
2019年のことで、最初は飛び込み営業でした。A社様が店舗で雑貨の取り扱いも始め、点数も多いしオリジナル商品もあったので、これはと電話営業して、弊社の商品をたくさんお持ちしたんです。それまで単一の商材を扱う業者さんとのお付き合いばかりで、弊社のように幅広く商品展開している業者がなかったそうで、好感触を得ました。それで、ロゴを使った試作品を約1カ月で50個ほどバリエーション豊富に作ったところ、好評ですぐに取引が決まりました。
― エコバッグを大量に受注したとのことですが、その経緯を教えてください。
2020年7月からのレジ袋有料化に備え、多くの企業で2019年からエコバッグの企画が進んでいました。A社様も同様で、2019年のうちに発注をいただいたのです。ところが、年明けには新型コロナウイルスの影響で中国の工場が操業ストップし、先行の納品分は、あっという間に売り切れてしまいました。反響があるのにモノがない状態が続き、商品の供給が徐々に戻ってきた3月以降も出せばすぐ売り切れです。
レジ袋有料化が実施される頃も品薄状態で、A社様としてもこれ以上の機会損失を避けたいと、7月にかなり大きな額の発注をいただきました。それまでも1回数千万円単位という比較的大きな受注額でしたが、その時は1回で数億という額でした。
― 経営判断を迫られる発注額ですね。
かなり驚きました。まずは中国の工場にそれだけの量を作れるか確認したら、「やれる」と、「その仕事を受けてくれ」と。それで私も腹をくくりました。ただ、資金をどうするべきか。通常であれば、工場が支払いを待ってくれますが、さすがに数億となるとデポジットが必要です。でもそのデポジットだけでも1億ほど。税理士と相談して、銀行融資を考えました。
― 御社はそれまで無借金経営だったそうですね。
はい、銀行からの融資を受けたことがありませんでした。それで大手金融機関をはじめ、知り合いの伝手も頼って地銀など6行を回りましたが、取引実績もなく、いきなり億単位という大きな金額での融資にはそれ相応の時間がかかると言われてしまいました。その段階で税理士からは「融資が下りないのであれば、受注量を半分に減らしてもらった方がいい」と助言されました。ただ、こんな大きなチャンスは滅多にありませんから、なんとしてもやりたかった。その時に税理士からファクタリングを紹介されたんです。
― ファクタリングに対するイメージはお持ちでしたか?
初めて知った金融サービスでした。税理士からは、運営している企業の信頼性が高く、資本がしっかりしているサービスを利用した方がいいと言われ、候補を数社紹介されました。その中にインフォマートの『電子請求書早払い』がありました。
つなぎ資金として利用できるという安心感
― 『電子請求書早払い』を選んでいただいた決め手は?
とにかくレスポンスの早さです。最初にメールしたのが8月上旬で、こちらも必要な書類を数日で提出したら、その後の対応も迅速でした。実は他社さんにも連絡していましたがレスポンスに時間がかかり、お金を扱う相手として不安感があったんです。もうひとつ『電子請求書早払い』を選んだ理由は、弊社の資金需要に寄り添ってくれたこと。資金がいつまでにどの程度必要かを丁寧にヒアリングしてくれて、担当者の方と一緒にゴールを共有できたことが安心感につながりました。
― 実際に早払いが実行されたのはいつでしたか?
当初から9月末までには資金が必要と話しており、それに間に合わせてくれました。入金も早く、正直、こんなにトントン拍子で話が進むものだろうかと思ったほどです。『電子請求書早払い』の準備を進めている間に、大手金融機関から融資の枠をもらえることになったものの、その実行は次の支払いのタイミングまでには間に合いませんでした。
今回『電子請求書早払い』で得た資金は、大手金融機関からの融資が実行されるまでのつなぎ資金として、工場への支払いに充てました。最初にインフォマートの担当者から、「1回だけの利用でも、今回のようなつなぎ資金としての利用でも構わない」との説明があり、躊躇なく利用できたのも良かったです。
― 『電子請求書早払い』をご利用いただいた感想を教えてください。
弊社のような輸入業にとっては、つなぎ資金が必要なシーンは多くあります。せっかくのビジネスチャンスを資金不足で逃してしまう、受注したはいいけれども資金がショートして黒字倒産ということも回避できるのではないでしょうか。
弊社の場合、『電子請求書早払い』を利用したことで、大手のA社様とのつながりも強くなり、今回の大きな受注を乗り切ったおかげとで資金にも余裕ができました。この資金で昨年から構想を立て準備していた弊社のオリジナルブランド「Tesoro Mio」も軌道に乗せられました。2021年春から百貨店やオンラインショップでの展開も始まります。資金繰りに追われていては、こうした新規事業の展開も難しいと思います。何か困った時には、また利用したいですね。
オリジナルブランド
「Tesoro Mio」
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サービス概要から資金調達までの流れ、特長・メリットなどについて詳しく説明!
電子請求書早払い
- 入金待ちの請求書を資金化
設立 | : | 2015年1月 |
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事業内容 | : | 主にバッグ製品のデザイン企画提案・製造・輸入管理 |
代表者 | : | 代表取締役 原 冬樹 |
本社所在地 | : | 東京都港区麻布十番2丁目4番1号 ウィン麻布十番ハラビル205号室 |
企業サイト | : | https://www.giostra.tokyo/ https://www.tesoromio-shop.com/ |